オンラインブック
PERFECT BREATHING
基礎から学ぶ管楽器の「呼吸法・発音法」9.
by Shoichi Kameya

E.横隔膜による息のコントロール

横隔膜の対応運動による純粋呼気のコントロールの練習です。ここまで学んで来た「1の呼吸」をコントロールして、安定した演奏をする為に欠かせない、息の支えを学びます。ほとんどの場面でこの「息の支え」は演奏上の重要な要素となりますので、しっかり理解してください。


a.「せき」をする
 鳩尾に手を当て「せき」をします。この時、「鳩尾」が手を押し返してくるのを確認しその支えを確認します。

b.上の音にアクセントを付けて
 座って、上の音にアクセントを付けて、鳩尾が軽く押し返されるように練習します。「2の呼吸」で行います。

みぞおちの反応を意識しながら練習します。

c.上の音を取り出して

 座って、アクセントの付いた上の音のみを取り出して、鳩尾の押し返しを確認しながら練習します。「2の呼吸」で行います。

 これが管楽器を演奏するための基本的な息の支えです。

d.腰で支える

 座って、腰の支えで練習します。腰を曲げるように後ろ下へ体を沈めながら「2の呼吸」で行います。

e.立奏時の息の支え

 息の支えを下丹田まで下ろし、息の循環を意識して、一音ずつ息を使い切って「2の呼吸」で練習します。息のイメージの動線は、背中を下がり、腰から肛門・恥骨・下腹を通り、へそから内側下方へ、それから、下がった背中のすぐ内側を上昇しポジション6−4A、そしてアンブシュアへと向かいます。この時下腹はポッコリ膨らんだ感じになります。下丹田で支える感じです。

 

f.連続した一本の息で

「鳩尾」「腰」「下丹田」の3つの支えで練習します。各支えを意識して、準備・持続させて、連続した一本の息で練習します。


g.立奏と座奏の息の支えの違いについて


 座奏時は鳩尾から腰に感じた息の支えを意識します。骨盤のローリングにより丹田からの息の吹き上げは「前側」から「おへそ」を経て「体の内下側」に向かい、その後吹き上がります。
 立奏時はその息を丹田まで下ろすことで、上記の丹田の吹き上げが自然に起きることを確認します。その時、殿筋をはじめ全ての筋肉が協力して働くことが自覚できます(図)。
 この感覚は大変具体的で「そのような気がする・・・」というような、曖昧な物ではなく、体の外からでも視覚的にはっきり確認できるものです。

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